昔から、包茎手術の料金トラブルはとても多いです。
今回は、包茎手術の料金トラブルの一例である「広告で安い治療費用を見てクリニックに行ったが、高い治療を勧めてられたパターン」について解説します。
近年の傾向
下の表は、2011年~2015年の男性の美容医療サービスに関する相談件数です。
約半数は包茎手術です。
こちらは「国民生活センター」のHPに2019年に掲載された記事です。
包茎手術、薄毛治療など、男性の美容医療トラブルに注意!−受診はインターネット検索で公的機関の注意喚起情報を調べてから−(発表情報)_国民生活センター
このように、昔から包茎手術のトラブルが続いています。これは、氷山の一角で、現在も毎日被害者が出ていると思われます。
相談内容には、上記の国民生活センターのHPにも記載がありますが、
「包茎手術が7万円でできると思ったが、不安をあおられてオプションを付加され、約100万円を超える手術が掛かってしまった。」
などや、
「広告では、7万円~10万円とのことだった。クリニックで10万くらいの手術を受けたい旨を伝えたところ、安い手術だと汚い仕上がりになると言われ、高い手術方法を勧められ総額約80万円の契約で、即日手術となった。」
などがあります。
では、どうして7万円~10万円と広告して、実際には10倍程の金額の治療になってしまうのでしょうか。それを解説していきます。
包茎治療 2つの方法
包茎手術は、単純に手術方法を説明すると、下の図のように包皮の一部を切除して縫い合わせます。ただ、この切除する範囲によって、治療後の傷の位置が違ってきます。
この図のように切除すると、
このように、傷痕が陰茎の中央寄りにでき、また、縫い合わせた皮膚の色の違い(亀頭側が薄く、根本側が濃い)のため、「ツートンカラー」と呼ばれる状態になってしまいます。
この図のように亀頭のすぐ下から皮膚を切除すると
傷口が亀頭の下に隠れ、傷痕が目立ちにくくなります。この方法は、クリニックによりますが「亀頭直下埋没法」などと呼ばれています。
この方法であれば、先ほどの「ツートンカラー」になりません。
見た目だけで考えると、この方法が優れているように思われますが、先ほどの「ツートンカラー」になる方法もいくつかメリットがあります。
ですので、大きく二つの方法が存在していることになります。
このようなケースは要注意!
消費者センターに相談があったようなクリニックでは、この「ツートンカラー」になる方法が「広告に掲載されている安い費用の治療」で、「亀頭直下埋没法」が「高額な治療」になっていることが多いです。
他にも、オプション商法と言って、
- 糸の種類を変える。
- 縫い方を変える。
- クランプと呼ばれる器具を使わず、手でデザインして行う。
などなど、治療代金に加え、いろいろなものがプラスされて、高額な治療になります。
オプション商法については、今後また詳しく解説します。
同じ包茎手術を行うのに、数万円から10倍ほどになってしまうのもおかしな話です。
包茎であるというコンプレックスを抱えた患者さんに、「一生に一度しかしないので、せっかくなら良い治療を」と言葉巧みにドクターやカウンセラーが誘導していると思われます。
当院の包茎治療について
当院では、両方の治療を患者さんの状態によって使い分けており、料金も当然どちらの方法を行っても同じです。メリットとデメリットを考え、患者さんに説明し、最大限に綺麗になるように行なっています。
追加の費用が発生することはありません。
当院の2023年3月現在の治療費用(税込)は
- 仮性包茎
- 220,000円
- カントン包茎
- 275,000円
- 真性包茎
- 330,000円
です。
- 料金は予告なく改定される場合があります。最新の料金は男性器治療 料金一覧をご覧ください。
少しでもトラブルに巻き込まれる方が減るよう、このブログを通して正しい情報を発信していきます。
この治療についてさらに詳しく
仮性包茎治療をご覧ください。
カントン包茎治療をご覧ください。
真性包茎治療をご覧ください。
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